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「無財の七施」 | 盛岡市の葬儀・家族葬なら駒木葬祭

お葬式に関する豆知識 trivia

「無財の七施」

2022年04月23日

仏教徒はこの世で仏様の境涯に到るために日頃、六つの行いを実践していかなければならないと言われています。それは六波羅蜜と言い「布施」「持戒」「忍辱」「精進」「禅定」「智慧」があります。
「布施」には「財施・法施・無畏施」の3つがあります。「財施」は字の如くお金や物・見返りを求めずに必要とする人に提供していく事を言います。「法施」は仏様の教えを未だに知らない人に仏様の教えを伝えいく事を言います。「六畏施」は不安や恐怖を仏様の智慧をいただき取り除いていく事を言います。
しかし、仏門に入って修行している方でもない私たちにはとても難しい事です。そこで「無財の七施」はどんな人でも行いに移し実行していける布施行です。

一、眼施(慈眼施)
慈(いつく)しみ、優しい目つきですべてに接すること。

二、和顔施(和顔悦色施)(わがんえつしきせ)
いつも和やかに、おだやかな笑顔で人に対すること。

三、愛語施(言辞施)
やさしい言葉を使うこと。しかし叱るときは厳しく、愛情こもった厳しさが必要です。思いやりのこもった態度と言葉で接すること。

四、身施(捨身施)
自分の体で奉仕すること。模範的な行動を、身をもって実践することです。
人の嫌がる仕事でもよろこんで、気持ちよく実行すること。

五、心施(しんせ)
自分以外のものの為に心を配り、心底から、共に喜んであげられる、ともに悲しむことが出来る、他人が受けた心のキズを、自分のキズのいたみとして感じとれるようになること。

六、壮座施(そうざせ)
座席を譲(ゆず)ること。疲れていても、電車の中では喜んで席を譲ってあげることを言います。

 七、房舎施(ぼうしゃせ)
雨や風をしのぐ所を与えること。たとえば、突然の雨にあった時、自分がズブ濡れになりながらも、相手に雨のかからないようにしてやること、思いやりの心を持ってすべての行動をすることである。