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お通夜とは? | 盛岡市の葬儀・家族葬なら駒木葬祭

お葬式に関する豆知識 trivia

お通夜とは?

2025年01月26日

お通夜は、日本の葬儀文化の中で、故人と過ごす最後の夜を意味します。その起源には、日本古来の葬儀儀礼である「殯(もがり)」の影響が残っているとされています。この殯とは、古代から行われていた死者への弔いの形で、『古事記』や『日本書紀』などの歴史書にもその存在が記されています。『万葉集』の和歌の題材にも登場します。古代の人々にとっても、大切な人の死は簡単に受け入れられるものではなく、心の中で「まだ生きているのではないか」と願う気持ちが込められていたのかもしれません。

また、一説にはお釈迦様が亡くなった際、多くの弟子たちが集い、お釈迦様の教えや思い出を語り合ったことが、お通夜の始まりであるとも言われています。この説は、現代のお通夜にも通じる「故人を偲ぶ」という大切な意味を感じさせます。

お通夜の現代的な意義

現代のお通夜は、葬儀の前夜に遺族や親族が集い、僧侶による読経の中、故人の冥福を祈ります。以前は、夜通し故人の遺体を見守ることで、その死が確実であることを確認するとともに、故人の霊を慰める意味が込められていました。「夜通し」見守るという習慣から、「通夜」となった。灯明や線香の灯は、故人を見守る心そのものであり、静かな光の中で、遺族は故人冥福を祈り最後の時間を過ごします。

また、お通夜では「通夜振る舞い」という習慣もあり、故人を偲びながら食事をともにする時間が設けられることが一般的です。この食事の場は、悲しむだけでなく、故人の思い出を語り合いながら互いの心を慰め合う大切な場でもあります。近年では、時代の流れやコロナ禍の影響により、この通夜振る舞いが省略されることも増えてきました。それでも、お通夜という儀式は、故人とのお別れの時間として遺族・親族にとって大切な意味を持ち続けています。

お通夜に込められる思い

お通夜は単なる儀式ではなく、遺族や親族が故人と過ごす最後の時間です。大切な人を失った悲しみの中で、線香の香りに包まれながら、故人との思い出が心に浮かんでくる時間でもあります。時代の流れの中で葬儀の形式が簡略化される傾向はあっても、この「最後のお別れの時」という意味を持つお通夜は、受け継がれていくべき伝統です。

お通夜という儀式を通して、人々は故人への感謝や愛情を再確認します。それは、日本人の持つ「絆」を大切にする心や、目に見えないものへの敬意が反映された時間と言えるとおもいます。このような文化を未来へと受け継いでいくことで、私たちの暮らしの中にある先祖を敬う心がいつまでも引き継がれていって欲しいと思います。