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枕飯・枕団子とは⁈ | 盛岡市の葬儀・家族葬なら駒木葬祭

お葬式に関する豆知識 trivia

枕飯・枕団子とは⁈

2025年05月30日

仏教の教えに基づき、私たちは大切な方が旅立たれた際、さまざまな祈りや供物でその冥福をお祈りします。その中でも「枕飯(まくらめし)」や「枕団子(まくらだんご)」は、故人様の枕元にお供えされる特別な飾りです。

枕飯の意味と由来

枕飯とは、故人様が生前に使っていたお茶碗にご飯を高く丸く盛り、その中心に箸を垂直に立てて供えるものです。これは、亡くなられた方がこの世で最後にとる食事を表しており、「魂の象徴」としての意味も込められています。ご飯を丸く山型に盛るのは、魂が丸い「玉」のような形と考えられているためです。

また、普段はマナー違反とされる箸の立て方をあえて行うのは、「逆さごと」と呼ばれる葬送の作法で、日常とは異なる特別な意味を表しています。この儀式的な違いが、旅立ちを強く意識させる大切な役割を担っています。

枕団子に込められた想い

枕団子は、故人様が冥途への旅の途中でお腹を満たせるように、また、途中で出会う苦しんでいる魂たちと分け合うことで徳を積めるように、という想いから供えられます。いわば、故人様の「お弁当」のような存在です。

団子の数には意味があり、一般的には仏教の「六道(ろくどう)」― 地獄・餓鬼・畜生・修羅・人間・天上 ― にちなみ6個を供える地域が多いですが、13個や49個とするところもあります。高く積み上げるのは、魂が最も高い天上へと無事に昇っていけるようにという願いが込められています。

宗派や地域による違いについて

枕飯や枕団子は、仏教の伝統に基づく大切な儀式の一つですが、すべての宗派で同様に行われるわけではありません。たとえば浄土真宗では「すぐに仏となる」とされるため、枕飯を供える必要はないとされています。また、キリスト教ではこのような供物の習慣はありません。

そのため、枕飾りについては宗派や地域のしきたりを尊重し、ご不明な点があればお近くの葬儀社や寺院にご相談されるのがよいでしょう。

大切な方への最後の贈り物として

枕飯・枕団子は、亡き人が迷いなく安らかに旅立てるようにという、遺された人のやさしさと祈りの心を表すものです。白いご飯や団子の色には「清め」「弔い」の意味があり、静かで清らかな気持ちでお供えされます。

こうした日本古来の習わしは、悲しみの中でも心を整え、大切な方とのお別れを温かく見守る大切な時間を形にしてくれます。