心をつなぐ香り ― お線香 | 盛岡市の葬儀・家族葬なら駒木葬祭
お葬式に関する豆知識 trivia
心をつなぐ香り ― お線香
2025年07月30日
「なぜ、お線香をあげるの?」その理由をご存じですか?
葬儀や法要、お墓参りで当たり前のように手にするお線香。
けれど、その香りに込められた意味をご存じでしょうか?
お線香は、単なる習慣ではありません。
それは、心を届けるための大切な儀式なのです。

お線香に込められた3つの想い
① 故人の「食べ物」として
仏教では、亡くなった方は「香り」を食べるとされます。
四十九日までは線香の火を絶やさないようにするのも、
この考え方に基づいています。
② 自分自身を清めるため
私たちは、日々の生活の中で知らず知らずに心を曇らせています。
その心を整え、静かに仏前に向き合う
お線香の香りが、私たち自身の背筋を正してくれるのです。
③ 故人と心を通わせるため
お線香の煙は、現世とあの世を結ぶ架け橋と言われます。
「ありがとう」「さようなら」「また会おうね」
言葉にならない想いを、そっと煙にのせて届けるために焚くのです。

知っておきたい作法とマナー
正しくお線香をあげることで、故人への敬意が伝わります。
数珠は左手に(房を下に)
お仏壇や遺影に一礼して合掌
ろうそくの火から線香に点火(ライター直火はNG)
火は手であおいで消す(吹き消しはマナー違反)
(線香の本数や立て方は宗派ごとに異なるので事前に確認を)

線香を立てた後は、おりんを一度だけ鳴らし、静かに合掌。
その一連の流れには、「祈りの形」があります。

「たった1本」のお線香に込められる想い。
そのことを知ることで、より深く祈りに向き合えると思います。


ご自宅でも、心をこめて
日々の生活の中でも、お仏壇に手を合わせる習慣を大切に。
家族を見守る仏様・故人様・ご先祖様に、今日の感謝を届けましょう。
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