お焼香に込める祈り | 盛岡市の葬儀・家族葬なら駒木葬祭

お焼香に込める想いと、その意味

お焼香とは、抹香（まっこう）と呼ばれる粉状のお香を香炉にくべ、仏さまや故人さまへ、敬意と祈りの気持ちを表す大切な所作です。
立ちのぼる香りには、心身を清め、言葉にできない想いを香に託して届けるという意味があります。
お焼香は、故人さまに向けて「ありがとう」「お疲れさまでした」と静かに語りかける、かけがえのない時間です。同時に残されたご遺族や参列者が自分の心と向き合い、気持ちを整える時間でもあると思います。

作法よりも大切なこと

焼香の作法や回数について、「間違えたら失礼では？」と不安に感じる方も多いと思います。
しかし、お焼香の作法は宗派によって異なります。これが絶対の正解というものはありません。
大切なのは、形にとらわれすぎないで、故人さまを想い、心を込めて手を合わせることだと思います。
もし作法がわからない場合でも、軽く一礼し、抹香を一度くべて合掌するだけで、決して失礼にはあたりません。想う気持ちそのものが、何よりの供養となるのでないでしょうか。

焼香の意味とは？

仏式のお葬式では、必ず焼香が行われます。
そこには、主に二つの意味があります。

香りのお供え

焼香は、香をくべて香りと煙を立ちのぼらせる所作で、故人さまや仏さまへの**「香りのお供え」**です。
その意味や目的は、お線香を立てることと同じです。ただし、お葬式では多くの方が参列します。
一人ひとりがお線香を立てると、香炉がいっぱいになってしまいます。そのため、抹香を用いる焼香という形で、香りのお供えを行うのです。

空間を清める

また、お焼香には空間を清らかにする意味もあります。
特に昔は、「死」は穢れと捉えられていたため、よい香りが立ちこめることで場が清められ、心身ともに落ち着いて葬儀に臨むことができると考えられていました。

お焼香のひとときが、故人さまと向き合い、想いを伝え、そして心をそっと落ち着かせる時間となりますように。